超獣戦隊ライブマン 第37話
16才ケンプ恐獣変身!
まず シリーズ10年目であり、従来の路線とは少し違った形で企画を進めたいという考えから、ヒーロー の人数は従来の5人から3人に変更されており、人数が減った分だけ キャスティング に力が入れられることとなった [2][4][6][8]。企画段階では1年を通して『太陽戦隊サンバルカン』と同じく3人で戦うことが予定されていたものの、放映開始後に2号ロボ の登場が正式に決定したことを契機に、10周年ゆえに メンバー を増やして番組的に スケールアップ を図るという判断もあり、物語中盤から2人の メンバー が追加された。
この追加メンバー の カラー には、それまで「賑やかさ」 を基本とする シリーズ の コンセプト を崩すなどといった理由から [9]、同じ戦隊内で一緒に用いられることのなかった黒と緑の2色が選ばれたが、その理由として「これまでにやったことがないことをやろう」 という意図からである
ヒーロー の モチーフ には全ての命を尊ぶ精神から『サンバルカン』と同じく動物が採用され、3人の戦隊であることからより機能を明確にするために陸海空に マシン を分け、陸と空の動物には強さを イメージ させる ライオン と ファルコン が、海の動物には潜水艦であることと女性メンバー に充てられることもあって優しさを イメージ させる イルカ が、それぞれ選ばれている。 この モチーフ は巨大ロボ にも採用されており、シリーズ としては初めて ヒーロー と巨大ロボ の デザインモチーフ の統一が
本作品では、1号ロボ と2号ロボ の合体という新たな試みもなされている。
それまで、玩具での再現が技術的に難しいことから敬遠されていた ロボット同士の合体という アイディア であるが、本作品ではすでに1号ロボ の デザイン・合体ギミック が決定していた時点でこの アイディア を東映側が打診し、ギミック的にも問題ないと判断したことにより実現に至った [6]。 しかしながら、
ロボット同士の合体という構想こそ早い段階で固まっていたものの、前述の通り発売スケジュール の都合から1号ロボ に当たる ライブロボ の デザイン はそれを考慮しない形で行われていたため、2号ロボ に当たる ライブボクサー や強化合体形態である スーパーライブロボ の合体およびその デザイン の考案は困難を極め [17]、当時の関係者は「難産だった」 と後年に述懐している。最終的には、当時流行していた『聖闘士星矢』(の聖衣)の イメージ を参考にすることでようやく ライブボクサー が完成し、社内プレゼンテーション では実際に合体できたことにどよめきが起きたという [18][14]。同年には テレビアニメ『トランスフォーマー
作劇面では青春を テーマ に [2][4][6]、かつて同じ研究機関の学友と戦う道を選んだ若者たちによる、苦難の青春と心の葛藤が描かれている [注釈
当初は1988年2月の最終週に、シリーズ10周年記念の特別番組を放映する予定であったが、前作の スケジュール の遅れから特番を制作する余裕がなくなり、本作品が2月最終週から開始されることとなった [2]。
あらすじ
世界中の若き天才が集まる科学者育成学校科学アカデミア。世界各国にいくつかの系列校が存在し、同じ年頃の青年たちが人類平和のため日々発明と研究にいそしんでいた。 その中の一つ、スペースアカデミア号作成に向け熱気覚めやらない日本に近い分校の一つでは、課題である船外活動強化用スーツ の開発を行っていた。
天宮勇介、大原丈、岬めぐみ、矢野卓二、相川麻理。 スペースアカデミア の パイロット を夢見る仲のいい5人はその夜も実験を遅くまで行っていたが、同じ学友の月形剣史、仙田ルイ、尾村豪の3人が謎の宇宙船に乗り込もうとするのを目撃する。不吉なものを感じた勇介は引き止めようとするが、剣史は彼らに レーザー銃を向け、卓二と麻理は3人を助けるために盾となり凶弾の前に倒れてしまう。 そして剣史たちは宇宙船に乗ってどこへともなく姿を消した。
大原 丈(おおはら じょう)
勇介とめぐみと共にライブマンを結成。初登場時は20歳で[23][21]、第34話からは21歳になる。1967年10月22日生まれ。勇気のために戦う戦士。科学アカデミア時代は勇介同様に劣等生で最下位争いをしていた。
一見気取り屋に見えるが、実際は実直で喜怒哀楽が激しい、少し短気な一本気の熱血漢[24][21]。後先考えずに突っ走ってしまうこともあるが「いつもそうやって切り抜けてきた」ことに自信を持っているため、止められても従うことは少ない。女性には滅法弱く[23][21]、声をよくかけているが、2003年の未来から来た少女ミクからは「リーゼントの優しいお兄さん」というイメージと恋心を抱かれた[ep 4]。運動神経が良く[25][23]、特技はスケートボードで、めぐみの自転車に捕まってパトロールやピザの宅配[21]をすることも。ライブマンが5人になってからはサブリーダーとなる。
豪とはアカデミア時代の親友であり、ボルト脱退後の豪との関わりも描かれた。
イエローライオン
大原丈が変身するライオンの能力と戦力を持つ戦士[23][21]。
スピードとパワーに優れ、陸上戦を得意とする[23][21]。
『海賊戦隊ゴーカイジャー』
第30話に登場。20数年経って落ち着いた雰囲気だが内面は今も変わらない熱い男。階段から落下したベビーカーを助けた際に偶然ジョーと知り合い、ザンギャックの誘拐現場に居合わせゴーミンたちを生身で蹴散らした。ジョーの依頼でザイエンの落としたバリゾーグの設計図を分析するために、再建された科学アカデミアの自分の研究室に案内した。バリゾーグのデータを調べ、「もう人間には戻せない」とジョーに告げるとともに、自分に起こった剣史たちとの過去の出来事をジョーに話し、自分の二の舞にならないようにとジョーを熱く激励し、ライブマンの大いなる力をゴーカイジャーに託した。
研究室の隅には愛用のスケートボードが置いてあり、それを見たジョーがライブマンだと気づいた。
岬 めぐみ(みさき めぐみ)
ライブマンの紅一点[26]。熊本県出身[注釈 6]の19歳[26]。愛のために戦う戦士。勇介と丈の劣等生コンビとは異なり、アカデミアでの成績はルイと争うほどだった。
冷静でしっかり者で、心優しい性格[26]。パトロール中に昼食に取ろうとしたビーフシチューをボルトの起こした事件で食べ損ねた時には自分で料理して振る舞う優しさもある。
戦う理由も当初の復讐からかけがえのない人々や命を守るためへと変わっていった。その優しさは仲間だけではなく、小さく幼い命や無機質な機械、果ては敵であるはずのボルトの首領少年王となったビアスにまで向けられた。ヒヒヅノーを圧倒した嵐にうっとりとしており、ワイルドな男が好みであるらしいが、直後に粗暴すぎる性格を知って愕然としている。それとは逆に軽薄な男を嫌う[21]。
父親の与一郎は「岬流弓術肥後ばってん流」[21]という弓術の達人で、中盤にて彼と再会した際、ボルトの起こした事件に巻き込まれたこともあった[ep 5]。
水泳、縄跳び[注釈 7]、スキューバダイビングが得意で、自転車ロードレースの選手でもある[26][21]。22話では水着姿を披露している。
マゼンダこと仙田ルイとはライバルであり、マゼンダが開発した香水・ラブトワレを悪用し男女の愛を弄んだマゼンダに怒り、勇介と丈を一時的に操られながらも逆襲に成功した[ep 7]。
ブルードルフィン
岬めぐみが変身するイルカの能力と戦力を持つ戦士[26][21]。
冷静な状況分析による頭脳戦に秀で、水中戦も得意とする[26][21]。
レインボー造型企画の光輝は、初のブルーヒロインであることから、スーツは新色で染められたと証言している[27]。
矢野 鉄也(やの てつや)
第28話より登場。純一と共に加入した新たな戦士。かつて勇介たちをかばって剣史(ケンプ)に殺された卓二の弟で、3人兄弟の次男。19歳[28][21]。
兄の死後、国連のドロテ博士の下で、ライブマンをサポートする訓練を積んでいた[28][21]。勇介たちの前に初めて姿を現した際には、「バイソンの鉄」と名乗った[28]。
初登場時はやや短気のため[24]、かなり血の気が多い行動が目立ち[28][21]、復讐に囚われるあまり軽率で無鉄砲にギガボルトに突っ込んでいくような行動が目立ったが[注釈 8]、純一とともにその過ちを悔いて晴れて勇介たちに仲間と認められた。
だが、困っている人を見かけると放っておけない優しさもあり、33話では村の友達が引っ越してひとりぼっちになった少年・カズオの「ロボットの友達が欲しい」という願いを叶えるためにロボットを仲間に作ろうと頼むが断られてしまい、やむなく自分が着ぐるみを着て友達ロボットになろうとしたことも。
特技はボクシング、メカの発明、化学分析[28][21]。
第42話ではギガブレインウェーブによってビアスに操られるが、精神力と4人の友情の説得により正気に戻った[ep 8][注釈 9]。
純一の兄貴分でもあり、彼からは「鉄ちゃん」と呼ばれる(アクセントは「てっちゃん」となる)[28]。
ブラックバイソン
第30話より登場。矢野鉄也が変身する野牛(バイソン)の能力と戦力を持つ戦士[28][21]。
戦闘ではボクシングのハードパンチを活かした連続打撃戦法を得意とする[28][21]。
相川 純一(あいかわ じゅんいち)
第29話より登場。鉄也と共に加入した新たな戦士。かつて勇介たちをかばって剣史(ケンプ)に殺された麻理の弟。18歳の高校生[29][21]。
都立南高校のラグビー部に所属し、フォワードを務めるほどの実力を持つが、ライブマンとして戦うために休学している[29]。鉄也と共に国連でトレーニングを積み、鉄也より遅れて[注釈 10]、実戦に参加した。
兄貴分である鉄也とは逆に温厚な性格で、鉄也をアテにしたがるおとなしく気弱な面[21]が目立つが、子供のころに大怪我を負いながらも人一倍リハビリを続けて完治するなど、努力家な一面も持ち合わせている[29]。また登場した当初は鉄也と共に若さゆえの無鉄砲さも目立っていたが、鉄也同様過ちを悔いたことでようやく勇介たちに仲間と認められた。ベガヅノーにベガベビーを寄生させられた一件では精神的に動揺するも、同時に命の尊さを悟る契機ともなった[ep 9]。
グリーンサイ
第30話より登場。相川純一が変身するサイの能力と戦力を持つ戦士[29][21]。
戦闘ではラグビーの突進力を活かしたタックルや体当たり、ジャンプから頭部の角を敵に突き立てる戦法を得意とする[29][21]。
ライブマンの関係者
コロン
星博士によって作られた、中国娘を思わせる姿の女性型のサポートロイドで、「ピンポーン!」が口癖。
博士亡き後は指揮官を務めており[注釈 11]、グラントータス内から指示を出している。ライブマンのお姉さん的な存在であり、普段は穏やかで優しい性格[注釈 12]だが、いざという時は仲間のために自ら命がけで戦場に赴いたり、ライブクーガーの運転やロボの操縦を行うこともある[注釈 13]。ボディはスーパーセラミック塗装の超合金製であり、目は300倍ズーム超望遠赤外線機構を備えている[ep 10]。内部にも高度なメカが内蔵されており[注釈 14]、部品が故障したバイソンライナーの制御を一時的に代行することもできたが、自身に跳ね返る負荷やダメージも相当なものとなる[ep 11]。ライブディメンションの起動フロッピーディスクを左胸の白い部分に入れており、取り外しが可能な頭のお団子はコンパクト型の分析装置になる[31]。
特技はムーンウォーク[31]で、オープニング映像でも披露している。
ラフデザインの中には決定デザインのほかに、セーラー服のものもある[32]。
星博士(ほしはかせ)
第1話・第2話に登場。科学アカデミアの最高責任者。月形たちがビアスの許へ向かった日、卓二と麻理が殺害された現場を目の当たりにし[注釈 15]、その後2年間かけて、秘密裏にコロンやグラントータスを製作するかたわら、ライブマンとなる3人を物心両面から支援した。
最初のアカデミア島襲撃の際、重傷を負いながらも3人と遭遇し、グラントータスの場所と3人が作ったマシンに合体システムを組み込んでおいたことを伝えた。その後再度アカデミア島が襲撃を受けた際、妊婦を救うため瓦礫の下敷きとなり死亡した[ep 12][注釈 16]。
博士の命を懸けた行動は、ライブマンに戦うことだけが全てではなく、地球上の様々な命を守る大切さこそ、平和と未来に繋がる力になることを改めて理解させることに繋がった。
矢野 卓二(やの たくじ)
科学アカデミア時代での勇介たちの一番の親友。1966年生まれ[ep 13]。鉄也と武志の兄で、3兄弟の長男。麻理ともども科学アカデミアの所有する人工衛星・スペースアカデミア号の乗員になる夢を叶えるべく、ライブスーツの原型となった宇宙空間活動用強化スーツの開発に取り組んでいた。ボルトの襲撃開始から遡ること2年前、ボルトUFOに乗り込む剣史たちを目撃した後、命を狙われた勇介たちを身を挺して麻理と共にかばい、死亡する[ep 14]。
ライブスーツの他に、ライブクーガーとバイソンライナーの設計開発データを遺し、それは勇介たちにとって、地球をボルトから守る大きな戦力となった。
卓二と麻理の墓はアカデミア島の海が見える岬に作られており、劇中でも幾度となく登場したほか、後年のVシネマ『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』にも登場し、勇介が墓参りをしていた。
相川 麻理(あいかわ まり)
同じくアカデミア時代の勇介たちと最も親しい女友達で、純一の姉。1967年生まれ[ep 13]。第1話で卓二と共に身を挺して勇介たちをかばい若い命を散らしてしまう[ep 14]。卓二ともども、作中ではその後も回想の場面で何度か姿を見せている。
サイファイヤーの設計データを遺しており、2人の形見をそれぞれの弟たちが生みだしたが、それはライブマンが5人となる時でもあった。
オープニングで剣史に光線銃で撃ち落される2匹の光る蝶は、彼女と卓二の比喩的演出である。
矢野 武志(やの たけし)
第5話に登場。卓二と鉄也の弟で、3兄弟の末っ子(三男)。死亡した兄の卓二が残したライブクーガーの設計データを勇介たちに託した[ep 15]。
ドロテ博士
第30話に登場。星博士の要請によりバイソンライナーとサイファイヤーを製作するチームで指揮を執った国連所属の女性研究員。フランス出身[33]。故障したバイソンライナーのAI回路を届けるためにグラントータスにやって来た。勇敢で正義感も強く、街を破壊するギガボルトに怒りを燃やしていた。
ライブマンの装備・戦力
共通装備
ツインブレス[34][35][36][37][注釈 17]
ライブマンの5人が両腕に装備している変身用のブレスレット[注釈 18]。右腕用には各々のモチーフの動物のエンブレムが描かれており、左腕用は通信機にもなる[36]。変身時は右手を前に突き出して横拳から縦拳へと90度回転させ、「ライブマン」のかけ声[注釈 19]をかけながら胸の前にかざした左手の前に右手をセットするとスーツが転送される。変身シーンはワイヤーフレームで描かれているが、追加メンバーとして登場したブラックバイソンとグリーンサイには、専用のワイヤーフレームは最後まで用意されなかった[注釈 20]。かけ声の直後に光の球の姿で飛び回り敵の背後などで変身が完了する場合もあり、これによって体勢を立て直すことも多かった。
シリーズ初の左右両腕に装着するタイプの変身ブレスである[38]。ツインブレスの玩具は、内蔵された磁石によって音声が発せられ、玩具オリジナルとしてミサイル発射ギミック[注釈 21]や、動物のエンブレムのパネルを取り替えて好きな戦士になるというギミック[注釈 22]があった[38]。追加メンバーのブラックバイソンとグリーンサイ用のパネルは市販品には含まれず、「バンダイお客様センター」が2枚セットで通信販売形式にて頒布していた。
ライブスーツ[39][35][36]
ライブマンが装着する戦闘強化服[36]。物語開始から2年前に科学アカデミアで初期メンバーの3人と矢野卓二、相川麻理の5人が研究していた宇宙空間活動用スーツをベースとして、改造強化された。マスクは各戦士のモチーフとなっている動物の意匠が施されている。衝撃を吸収し、耐火・耐熱性に優れる[36]。また、スーツの胸部にも各戦士のモチーフの動物が描かれている。強化される前の実験段階に、卓二がピンクの燕、麻理が白黒ブチの犬のマークが胸についたスーツを試着したが[21]、剣史が放ったレーザーで貫かれてしまっている。
ライブラスター[40][35][41][36]
ライブマンが標準装備する万能武器で、右腰のホルスターで携行する。通常時は熱光線銃[42]の銃モード[36]で、これまでの例に洩れず、剣モードに変形させることも出来る[注釈 23]。ホルスターから抜かずに撃つことも出来るほか、勇介が変身前の状態でブレスから出現させている[ep 16]。光線銃を複数で同時発射する場合、2人で撃つ際にはダブルライブラスター[35]、3人ならトリプルライブラスター[35]、4人以上ならただ単にライブラスターと呼ぶ。
個人武器・技
取り出す際は、ベルトのバックルから転送して使用する[注釈 24]。
シリーズで初めて動物の意匠を取り入れた武器である[16][13]。
ファルコンソード[39][22][41][20]
レッドファルコン専用の両刃の剣。鍔の部分は隼を模している。鋼鉄や岩石を真っ二つに切り裂き、剣先から破壊光線を発射することが可能[20]。
剣にレッドファルコンの超獣エネルギー[43]を貯めて、刀身を発光させた状態から、必殺技のファルコンブレイク[22][20][注釈 25]を繰り出す。
ケンヅノーの新合金ギガゾメタル製の剣に折られてしまい[ep 17]、それ以降は強化版のファルコンセイバーを使用するようになった。
ファルコンセイバー[22][41][20][注釈 26]
ファルコンソードの強化版で3段階に伸縮する刀身を持った剣[20]。ファルコンソード同様に鍔の部分は隼を模しており、ファルコンブレイクも受け継いでいる。その切れ味は、硬度556ポイントのギガゾメタル剣に対抗できるほど。
柄部分にはナックルガードが追加されている。トリプルバズーカの後上部を形成。
ライオンバズーカと新ドルフィンアロー同様に第22話から配備されたが、個人武器として使用されたのは次の第23話から。
『ガオレンジャーVSスーパー戦隊』では、鷲尾岳を鍛える際に変身前の勇介も使用。
『海賊戦隊ゴーカイジャー』30話では、レッドファルコンにゴーカイチェンジしたゴーカイレッドが使用し、ファルコンブレイクも披露した。
ライオンパンチ[39][22][41][23]
イエローライオン専用の右手に装着するライオン型ガントレット[23]。パンチ力を増幅するほか、先端の鋭い牙で噛み付くような攻撃もできる[23]。「ライオンパンチ、アタック」の発声から放つこともある。
火炎のライオンパンチファイヤーを発することも出来る[ep 10][39][22][23]。
ライオンバズーカの登場に伴い、使用されなくなった。
ライオンバズーカ[22][41][23]
イエローライオン専用のライオン型小型強力バズーカ砲[23]。強力な破壊エネルギー弾[45]に加え、冷凍用のフリージング弾も発射できる[ep 18][22]。
トリプルバズーカの中核を形成。
『海賊戦隊ゴーカイジャー』30話では、イエローライオンにゴーカイチェンジしたゴーカイイエローが使用した。
ジェットスケボー[22][23]
小型ジェット噴射装置搭載のスケートボード[23]。メイロヅノーの作り出す迷路に苦戦している丈のために勇介とめぐみが丈の得意なスケボーをヒントに共同で開発した。第10話から登場。
普通のスケボーの10倍のスピードを有し、アクロバティックな動きも可能。これで高速体当たりするスケボーアタック[22][41]という技がある。テストヅノー、ボーソーヅノーに使用。
ドルフィンアロー[39][22][41][26]
ブルードルフィン専用の弓矢[26]。2頭のイルカが向き合った形状をしており、弓の握りの部分には、ライブマンのエンブレムが施されている。光の矢を放ち、一度に複数本の矢を放つことも可能。近接戦闘では打撃武器にもなる[26]。
トリプルバズーカの開発に伴い、外見こそ同じだが強化が施された[22][26]。
トリプルバズーカの銃口下部を形成。
『海賊戦隊ゴーカイジャー』30話では、ブルードルフィンにゴーカイチェンジしたゴーカイブルーが使用した。
バイソンロッド[22][41][28]
ブラックバイソン専用のロッド型武器。2本の剣を繋ぎ合わせたような形状をしている[28]。ロッドの部分は、状況に応じて伸ばすこともできる。
得意技はロッドを光らせて破壊光線を放つバイソンスパーク[28]、ロッドを赤く光らせて、波動ビームを放つバイソンフラッシュ[28]。
『海賊戦隊ゴーカイジャー』30話では、ブラックバイソンにゴーカイチェンジしたゴーカイピンクが使用した。
サイカッター[22][41][29]
グリーンサイ専用のブーメラン[29]。2本1対で構成されていて、刃付き。近接戦闘ではカッター武器としても使用可能[29]。エネルギーを集中させて投げれば、複数の敵をみずから追尾して攻撃する。
『海賊戦隊ゴーカイジャー』30話では、グリーンサイにゴーカイチェンジしたゴーカイグリーンが使用した。
デザインは野中剛が初担当した[38]。
合体武器・技
バイモーションバスター[35][46][36][注釈 27]
ライブマン全員で使用する大型必殺砲[36]。第2話から登場。
ライブマンのヘルメットにデザインされた動物の目の部分が光り、ワイヤーフレーム状態でビームが投影されて結集・実体化[44][47][48][36]。砲身部2箇所がピストン運動で前後に駆動した後、内部のジェネレーターで破壊エネルギーを生成・増幅[42][44]し、光線を発射する。第2話と第3話は白い光線を放っていたが、第4話と第5話では黄色い光線になり、第6話からは赤と青で描かれた波形のようなエネルギー光線に変化した。
3人で発射する場合、肩の辺りまで担ぎ上げて発射していたが、5人になってからはイエローとブルーの後ろにブラックとグリーンが入り、腰の辺りまで下ろした状態で構えて発射するようになった[注釈 28]。
デザイン・ギミックのモチーフはSLである[38]。
トリプルバズーカ[35][41][36]
ファルコンセイバーとライオンバズーカとドルフィンアローを合体させた必殺砲[36]。第22話から登場。
強力なエネルギー弾を発射する[42][36]。バズーカと冠しているが必殺武器ではなくバイモーションバスターへの繋ぎとして用いられた。
スパークアタック[35][36]
体を光のエネルギーで包み、光弾となって敵に突進する[47][36]。主に変身直後に使用する[36]。全員で一斉に使用することもあり、ハッカーヅノーに使った[ep 19]。技名を呼称したのは1回のみ[ep 19][注釈 29]。
分身の術[36]
ファルコンの背中にライオンとドルフィンが重なり、ファルコンの肩を踏み台にして敵に二人が突撃する戦法[36]。
その他の装備
ラグビーボール爆弾[29]
グラントータスの総エネルギーの3分の1を凝縮して開発した爆弾。第36話で純一が使用し、ヨロイヅノーの角に当てた。
防弾チョッキ
第38話に登場。勇介が1人で開発を進めていた防弾チョッキ。ライブマンのスーツをも傷つけるマシーンマゼンダの砲撃に対抗するために、勇介から実験のコード番号(YA12)を教えられた4人が使用、マゼンダの猛烈な砲撃を防ぎ切った。
コロンの分析装置[49]
コロンが解析した様々な戦術情報を視覚化する装置で、頭部の右側に装着されたシニヨンを思わせる形状のパーツ。頭部から取り外した後コンパクト状に開いて使用する。ケンヅノーに負けた勇介にその敗因を指摘するために使用したこともあり、この時は敗因として、ケンヅノーよりも勇介の一撃の方が全て0.1秒遅いことを指摘した[ep 17]。しかし、コロンにとってかなり「都合のいい」映像処理も可能なようである。
それから2年後、悲願だった スペースアカデミア号の打ち上げの日。選ばれし天才だけで人類支配を企む大教授ビアス率いる武装頭脳軍ボルト が攻撃をかけてきた。 スペースアカデミア号は大破、科学アカデミア も全滅してしまった。辛くも生き残った勇介・丈・めぐみらが見たものは、ボルト の手によって悪魔と化した剣史たち3人の姿だった。